小児科ファーストタッチには通常の紙版のほかに、実は電子版もあります。
著者からすると、紙版を買ってもらったほうが、累計何部とか、何刷されたかとか、嬉しい要素があります。
「重版出来!」というのは電子版にはありませんから。
でも、ユーザーからするとなかなか電子版も魅力的です。
たぶん、魅力的なはずです。
今回は、電子版小児科ファーストタッチの魅力について書きます。
このページの目次です。
参照ページにすぐ飛べる!
紙の本を読み進めていると、「詳細は第2章3項を参照」とか、「p365を参照」とかありますよね。
もちろんペラペラと紙をめくってもいいんです。
いいんですが、一気にそのページまでジャンプできたら最高ですよね。
よく使うページであれば付せんを貼っておくこともできますが、付せんだらけになるのも見た目がよろしくない。
電子版は、画面をタッチするだけで、あっという間にそのページにジャンプできます。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first14.jpg?resize=400%2C129)
たとえば「保護者への説明例」も参照とありますよね。
何ページなんですか!って思いますよね。
でも、電子版ならタッチ一つで。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first13.jpg?resize=400%2C800)
一瞬で、保護者への説明例に飛べました。
ただ、飛んでしまうと元に戻れないので注意です。
クリック前に、自分が何ページにいたのかチェックしておいた方がいいです。
参考文献にだって飛べる
小児科ファーストタッチは可能な限り参考文献を載せています。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first12.jpg?resize=400%2C800)
たとえば、参考文献3を実際に読んでみたいなと思ったとします。
NICEガイドラインです。
ぜひ読んで欲しい参考文献です。
さっそくタッチしてみましょう。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first11.jpg?resize=400%2C658)
NICEガイドラインのページに飛べました。
続いて、参考文献10もタッチしてみます。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first10.jpg?resize=400%2C620)
pubmedに飛びました。
abstractが読めたり、関連文献を知れたりします。
紙の本の参考文献をみるには、論文のタイトルとか雑誌名を手入力しなくてはいけなくて、意外と大変です。
電子版ではタッチするだけですから、とても便利です。
目次やインデックスにどこからでも飛べる
電子版では、画面の一番下に、こんなマークが出ています。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/under.png?resize=600%2C86)
TOCとIndexとSearchがすごく便利です。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/under1.png?resize=600%2C86)
TOCとはTable of Contentsで、要するに目次です。
さっそく押してみましょう。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first5.jpg?resize=400%2C800)
目次に飛びました。
クループについて知りたいと思えば、クループにタッチしてみてください。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first7.jpg?resize=400%2C800)
あっという間にクループへ。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/under2.png?resize=600%2C86)
Indexも使えます。
索引です。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first6.jpg?resize=400%2C800)
索引に飛びました。
小児科ファーストタッチは最初に薬剤索引があって、続いて用語索引があります。
もちろんページ数をタッチすれば、そのページに飛びます。
検索機能が便利
紙版では、調べたい言葉を索引でひっかけて、そのページを開くしかありませんでした。
ですが、電子版では索引を使わなくても検索できます。
アンダーバーのSearchをタッチして「結膜充血」と入力してみましょう。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first9.jpg?resize=400%2C800)
検索結果をみるだけで、結膜充血が川崎病(マイコプラズマ感染からの進展を含む)やアデノウイルス、エルシニアなどと関連することが分かりますね。
イヤーノート、今日の治療薬、南山堂医学大辞典ともリンク
文字が青とか黄色とか緑で強調されている箇所があります。
青はイヤーノート。
黄色は今日の治療薬。
緑は南山堂医学大辞典とリンクされています。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first8.jpg?resize=400%2C800)
たとえば、緑の文字をタッチしてみましょう。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first4.jpg?resize=400%2C203)
はい、南山堂医学大辞典を購入していないので、こんな感じです。
![](https://i0.wp.com/pediatrics.bz/wp-content/uploads/2020/04/first2.jpg?resize=400%2C203)
イヤーノートも私は持っていません。
もし持っているのであれば、便利だと思います。
あらためて買うとすると、イヤーノートが23100円、南山堂医学大辞典が19250円、今日の治療薬が4400円です。
他にも電子書籍をいくつか持っているなら便利かもしれませんが、このためだけに買うのはちょっと高いなと思います。
かさばらない
小児科研修中に白衣のポケットに紙版の小児科ファーストタッチを入れておくことは自然です。
ですが、今後内科や外科に進んだのち、ふとしたことから小児を診なければならないことになったとき、あなたの白衣のポケットに小児科ファーストタッチは入っているでしょうか。
おそらく内科や外科の〇〇マニュアルが入っていることでしょう。
電子版の最大のメリットはかさばらないことです。
あなたのポケットにスマートフォンさえあれば、どんな状況でも小児科ファーストタッチを読めます。
電子版のデメリット
電子版のジャンプ力、検索力はとても便利です。
参考文献にリンクでとべるのも素敵です。
ただ、デメリットもあります。
まず、書き込みができません。
小児科ファーストタッチは、実際に使ってもらいながら、指導医から教わったことをどんどん書き込みしてほしいと思っています。
紙の本は書き込みしやすい点が利点です。
電子版では、書き込みできないという点がデメリットです。
他にも、もし私とどこかで偶然出会ったとき、電子版だとサインができません。
これはデメリットではないですね。
まとめ
電子版にはメリットとデメリットがあります。
使いやすい方を使ってください。
電子版と紙版は相互補完なところもありますので、流量膨張式バッグと自己膨張式バッグのように、どちらか片方でもいいですが、欲を言えば両方持っているといいですね。