ぜんぶ小児科で診ます。
臓器別専門医の時代 頭痛は神経内科で診てもらっていて、胸痛は循環器内科で、腹痛は消化器内科で、腰痛は最初は整形外科だったけど、今はペインクリニックで診てもらっていて……。 年を重ねてくると、このようになってくるかのかもし…
臓器別専門医の時代 頭痛は神経内科で診てもらっていて、胸痛は循環器内科で、腹痛は消化器内科で、腰痛は最初は整形外科だったけど、今はペインクリニックで診てもらっていて……。 年を重ねてくると、このようになってくるかのかもし…
小児科医は子どもの総合医であることや、総合医であるためには高い診断能力が必要であることは、こちらの記事に書きました。 今回は、診断能力以外で小児科医に求められる能力について書きます。 すべての病気を治療できる必要はない …
子どもたち一人ひとりを包括的にとらえた医療、保健を実践している日本小児科学会は、 1)小児科専門医は「子どもの総合医」であること、その領域は、成育医療も含め広範囲であると考えます。 2)子どもたちの生活の「質」と「安全・…
疫学 世界全体では、ロタウイルスは5歳未満児において年1億1100万例を超える下痢症例を引き起こすと推計されている。このうち1800万例が少なくとも中等度と考えられ、死亡は年約50万例である。米国では、ロタウイルスによる…
はやと君は2歳の男の子です。 毎日保育園に元気に通っています。 今の季節は3月。 保育園では最近、胃腸炎が流行しているそうです。 ロタウイルス腸炎の症例提示 突然の嘔吐 朝、はやと君がなかなかご飯を食べてくれません。 い…
RSウイルスは2歳までにすべての子どもがかかると言われている感染症。 ほとんどの子どもは、感染しても軽い症状しか出ません。 今回は、一般的なRSウイルス肺炎の経過を提示します。 軽症RSウイルス肺炎の症例提示 はなちゃん…
マイコプラズマ肺炎の症例提示 7歳のだいき君は小学校の2年生です。 3年前に肺炎で入院したことがありますが、すぐに元気になりました。 もうすぐサッカーの試合があるので、だいき君はそれに出場するのを楽しみにしています。 し…
この記事は下記の3点を修正しました。 修正①:タミフルが1歳未満に適用拡大した。 修正②:タミフルが10歳台に使用可能となった。 修正③:ゾフルーザが追加された。 5種類のインフルエンザ治療薬 タミフル、リレンザ、イナビ…
3歳のみくちゃんは39.5度の高熱と咳、鼻汁でしんどそうです。 翌日、病院でインフルエンザと診断され、タミフルを処方されました。 そして今、薬局でタミフルの処方を待っているところです。 インフルエンザと診断されるまでの過…
熱性けいれんに関する部分だけを読みたい場合は、part2から読み始めてください。 インフルエンザの症例提示 高熱と咳と鼻水 みくちゃんは3歳の女の子です。 年末にインフルエンザの予防接種を予定していましたが、かぜをひいて…