私は、「エムスリーデジカル」という電子カルテを使っています。
機能が一通りそろっていて、満足しています。
でも、電子カルテを決めるとき、すごく悩んだんです。
電子カルテはたくさん種類がありますし、資料請求すればメーカーさんがいろいろ説明してくれます。
しかし、ユーザーの声がネット上に少なく、「実際のところの使用感ってどうなの?」と感じていました。
私が「エムスリーデジカル」をこんな感じで使っているという情報は、電子カルテを導入しようと考えている開業医の先生にとって、きっと有益になるはず……と思って、記事を書いています。
今回は、エムスリーデジカルの「セット機能」について書きます。
このページの目次です。
適切な「診療報酬明細書」
勤務医のときは、患者さんをしっかり診て、適切な検査をし、その所見や治療計画をしっかりカルテに残すことに注力できました。
開業医になると、上記に加えて適切な「診療報酬明細書(レセプト)」を作る必要が出てきます。
再診料 75点
乳幼児加算(再診) 38点
明細書発行体制等加算 1点
外来感染対策向上加算(再診) 6点
医療情報取得加算(再診) 1点
このように、初診料または再診料および、加算を入力する必要があります。
すべての患者にこれらを1つずつ入力していくことはとても大変です。
エムスリーデジカルの「セット機能」が便利
エムスリーデジカルには、あらかじめ登録しておくことで、簡単に加算を入力できる「セット機能」があります。
私が2025年7月時点で使っている「セット」を公開します。
初診セット
初診料
外来感染対策向上加算(初診)
発熱患者等対応加算(初診)
医療情報取得加算(初診)
医療DX推進体制整備加算3(初診)
外来・在宅ベースアップ評価料(1)1(初診時)
【3歳未満】初診セット
初診料
外来感染対策向上加算(初診)
発熱患者等対応加算(初診)
医療情報取得加算(初診)
医療DX推進体制整備加算3(初診)
乳幼児育児栄養指導料
外来・在宅ベースアップ評価料(1)1(初診時)
再診セット
再診料
明細書発行体制等加算
外来感染対策向上加算(再診)
医療情報取得加算(再診)
外来・在宅ベースアップ評価料(1)2(再診時等)
特定疾患セット
再診料
明細書発行体制等加算
外来感染対策向上加算(再診)
特定疾患療養管理料(診療所)
医療情報取得加算(再診)
外来・在宅ベースアップ評価料(1)2(再診時等)
補足
- 外来管理加算や処方箋料などは「自動算定」で自動入力されます。
- 月に1回しか算定できない加算や、3か月に1回しか算定できない加算などには「¥(エラーを示すマーク)」が表示されますので、削除します。
- 乳幼児育児栄養指導料を算定するときは、指導内容をカルテに書きます。
- 発熱患者等対応加算は感染症患者にしか算定できないので、症状によって削除します。削除しやすいように、私は「感染症」のタグをつけています。
「セット機能」の可能性は無限大
「セット機能」は、検査や処置、処方など、すべての要素を組み入れることができます。
そのため、「アレルギー検査セット」とか「夜尿症セット」などを作ることで、医療行為を入力する作業が省略され、診療に集中することができます。
登録したセットはフォルダー管理できるので、見やすいです。
電子カルテを便利に使うことで、患者さんに向き合える時間が長くなります。
2025年8月1日追記
自動算定機能が強化されたため、セットが大幅に変わりました!
その記事も併せてどうぞ。





