ブログを始めたときは「とりあえず3か月は毎日更新しよう!」と意気込んでました。
ですが、3月は引っ越ししたり、引き継ぎのリストを作ったり、小児科学会のポスターを作ったり、アレルギー専門医のためのレポートを書いたり(受験するのは2019年ですが)、送別会が多かったりして、あまり更新できませんでした。
「更新できない日が続いたし、アクセス数は下がってるんだろうなあ」と思いつつ、アナリティクスを確認してみました。
あまり減っていません。
1月は1日平均50PVでした。
2月は1日平均100PVでした。
そして3月も、前半は1日平均100PVで、後半からは1日平均200PVになりました。
特に3月21日に大きなアクセスを得ました。
あまり更新できなかったのに、アクセス数が伸びた3月。
不思議です。
人気記事を振り返れば、この不思議が解明できるかもしれませんので、振り返ってみます。
2017年3月の人気記事
では、いつものように5位から順に紹介します。
第5位
自作の高圧浣腸器。小児の腸重積症の整復に必要な9つの器具。
このセットで高圧浣腸することを小児科の部長や放射線科の科長がよく認めてくれたなあと思います。
信頼してもらえたこと、自由にさせてもらえたことに感謝しています。
おかげで、セットを最初から作るという経験を通して、腸重積についてとても深く考えることができました。
第4医
子どものアレルギー性鼻炎。小児科専門医に必要な最低限の知識8点。
ダニアレルギーによる通年性鼻炎は、10歳台の36.6%に診られます。
明石医療センターには耳鼻科がなかったので、鼻炎は相談できる人がおらず、日本アレルギー学会から得る知識を元に診療していました。
4月に異動した兵庫県立柏原病院には耳鼻科がありますので、耳鼻科の先生に鼻炎について(それと中耳炎についても)教えてもらえます。
子どもを診る以上、耳と鼻くらいはマスターしたいです。
第3位
2017年2月の閲覧数から分かる医療ブログをアクセスアップさせる方法。
いい医療ができているのかどうか、というのは評価するのがとても難しいです。
自分の評価、看護師からの評価、同僚からの評価、患者さんからの評価、患者さんの親からの評価など、ある程度実感できることもありますが、それでも今の自分の医療人としての能力がどれくらいなのか全く分かりません。
ですが、医療記事の評価は簡単です。
役に立つ記事は、アクセスが入ります。
アクセス数で記事の良し悪しを分かりやすく評価できます。
アクセスが伸びた記事というのは、読む人の気持ちに添えた文章だったのだと思います。
読む人の気持ちを考えて文章を書くことは、受診する患者さんの気持ちを考えて医療を提供することにつながると思います。
第2位
第111回医師国家試験の良問37題。現場で役立つ小児科医の視点。
悪を憎む心を「羞悪の心」といい、性善説を唱えた孟子の思想でもあります。
良問のアクセスが、悪問のそれを超えたという事実は、悪を憎む「羞悪の心」の結果に思います。
性善説を信じたくなります。
性善説といえば、「惻隠の心」です。
井戸に落ちそうな子どもがいたら、誰もが助けたくなります。
この「惻隠の心」を育てると、「仁」という思いやりにつながります。
医は仁術ともいうように、医の本質は思いやりです。
私も医療人として、思いやりを持っていきたいです。
第1位
第111回医師国家試験の合格率88.7%に感じる4つの疑問。
この日以降、他の記事もアクセス数が伸び、1日平均200PVするようになりました。
書きたかったことは「合格率88.7%は確かに高いけれど、医師国家試験に求められている役割としては適切な合格率なんだ」ということでした。
本当は「国家試験は実は難しいんだ」というつもりで書こうとしたのですが、久しぶりに国家試験の問題を解いてみるとあまり難しくなかったので、路線を変更しました。
でも、現役の医者に解けない問題を学生に解かせるのはナンセンスなので、実地的ないい問題が多いんだなあという印象を持ちました。
総評
国家試験シリーズの記事を書いたとき、今までの数倍のアクセスが集まりました。
医師国家試験の合格率についてニュースでも出ていましたので、注目されたんだと思います。
2月も致死性不整脈でアクセス数が伸びたことを考えると、ニュースに絡めた記事は伸びます。
そして一つの記事が伸びると、付随して他の記事もアクセス数が伸びます。
おそらく、アクセスが集まったことで、他の検索ワードも検索順位が上がったためです。
そして、毎日更新できなくても、アクセス数が落ちることはありませんでした。
以上まとめると、この3月のアクセス数で感じたのは以下の3点です。
- ニュースに関連した記事は瞬間的に伸びる。
- ニュース系記事が伸びると、非ニュース系記事のアクセス数も遅れて伸びる。
- 毎日更新することに意味はない。
最後にこれまでの人気記事を紹介します。