食物経口負荷試験による死亡事故で感じたこと。
アメリカ、アラバマ小児病院で、3歳の男の子が食物経口負荷試験中にアナフィラキシーショックで亡くなられました。 このショッキングな事件を受けて、食物経口負荷試験について考えてみます。 死亡事故の概要 経口負荷試験中の死亡事…
アメリカ、アラバマ小児病院で、3歳の男の子が食物経口負荷試験中にアナフィラキシーショックで亡くなられました。 このショッキングな事件を受けて、食物経口負荷試験について考えてみます。 死亡事故の概要 経口負荷試験中の死亡事…
2017年8月、埼玉と群馬でポテトサラダを食べた人が病原性大腸菌O157に感染しています。 今回は、O157と溶血性尿毒症症候群について書きます。 医師国家試験におけるO157と溶血性尿毒症症候群 2歳の女児。 4日前か…
アトピー性皮膚炎を正しく診断できますか? 「ガイドラインがあるから大丈夫です」 そうですね、日本にはアトピー性皮膚炎のガイドラインが2つもあります。 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2015(日本アレルギー学会) アトピ…
BLSとは、Basic Life Supportの略です。 一次救命処置と呼ばれる、基本的な心肺蘇生法です。 BLSはすべての医療従事者(医師・看護師・技師・救急救命士など問わず)が知っておくべきことです。 そして、いつ…
来月(2017年9月2日、3日)にコアインストラクターコースとPALSインストラクターコースを受講します。 インストラクターになろうと思ったきっかけはいくつかあるのですが、そのうちの一つが当院の救急科の看護師が「小児の救…
2017年7月25日、寮生活中の大学生が髄膜炎菌感染症で死亡した報告されました。 小児科医は、その多くが日々感染症と向き合っています。 感染症をどう治療するかも大切ですが、感染症をどう予防するかも考えています。 小児科医…
体型は、とてもデリケートな問題です。 特に思春期の子どもにとっては、あまり触れられたくないでしょう。 それでも、高度の肥満は将来の心血管病や2型糖尿病に関連し、健康を脅かします。 小児科医が子どもの健康を願うのであれば、…
2017年8月14日追記。 気管挿管後の胸骨圧迫について追記しました。 新生児蘇生法講習会(NCPR)を実施していると、しばしば同じことを質問されます。 NCPRは日本周産期・新生児医学会公認の講習会であり、私個人の経験…
子どもが風邪をひいたとき、キプレスやシングレア、オノンを処方されたことはありませんか? RSウイルスやヒトメタニューモウイルス、ライノウイルス、パラインフルエンザウイルスなどにかかった子どもは、たとえ喘息でなくても「ぜー…
アナフィラキシーは、小児科医がよく遭遇する救急疾患です。 熱性けいれんと並んで、とてもありふれています。 私は食物経口負荷試験を多く行っているので、アナフィラキシーは(残念なことに)よく診ます。 食物経口負荷試験とは、ア…