ぜんぶ小児科で診ます。

臓器別専門医の時代

頭痛は神経内科で診てもらっていて、胸痛は循環器内科で、腹痛は消化器内科で、腰痛は最初は整形外科だったけど、今はペインクリニックで診てもらっていて……。
年を重ねてくると、このようになってくるかのかもしれません。

小児科でも同様のことがあります。
アトピー性皮膚炎の子どもは、喘息にもアレルギー性鼻炎にも食物アレルギーにもなるやすいことが知られています。
アトピー性皮膚炎は皮膚科で、喘息は呼吸器内科で、アレルギー性鼻炎は耳鼻科で、食物アレルギーはアレルギー科で、ということになった子どももいるはずです。

総合医としての小児科

小児科は子どもの総合医です。
子どものことならすべて診ます。
日本小児科学会のホームページにも、「小児科専門医は『子どもの総合医』として、子どもたちの生活の質と安全・安心のために活動していきます」と書かれています。

胎児期から小児、思春期を経て次世代を育成する成人期までの過程で生じるさまざまな健康問題を包括的に捉え、それに適切に対応するのが小児科医です。

「私は人間だ。およそ人間に関わることで私に無縁な事は一つもない」

テレンティウス

ローマの劇作家テレンティウスの言葉に倣って、「私は小児科医だ。およそ子どもに関わることで私に無縁な事は一つもない」というパールを私は胸に刻んでいます。

ABOUTこの記事をかいた人

小児科専門医、臨床研修指導医。神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野に入局。現在、兵庫県立柏原病院小児科医長。専門はアレルギー疾患だが、新生児から思春期の心まで幅広く診療している。