本サイトでは「症例提示」を通して、子どもの子育てのことや病気のことを知ることができます。
その「症例提示」をさらに詳しく理解するための解説を9つのカテゴリーに分類しました。
カテゴリーの説明
疾患知識
川崎病、肺炎、尿路感染、手足口病などの病気についての知識について分かりやすくまとめます。
特にお父さん・お母さんが知りたいことを中心に、「治療法は?」「受診のタイミングは?」「潜伏期間は?」「いつまで人にうつるの?」「学校はいつから行ってもいいの?」という情報をお伝えします。
このサイトのメインである「症例提示」と併せて読むことで、より深い知識を身につけられるのが、「疾患知識」のカテゴリーの特徴です。
予診
診察をする前に、準備をする段階です。
「予診」をしておくことで、スムーズな診察ができます。
この予診の項目では、お父さん・お母さんが子どもを病院に連れてくるときにぜひ持ってきて欲しい情報や、医者が診察する前にこころがけていることをお伝えします。
診察手技
医療面接から始まり、胸の音を聞いたり、口の中を見たり。
聴診器や耳鏡、体重計、パルスオキシメータという体の酸素を測る器械など、どんな小さな診療所にも置いてあるような簡単な器具で、子どもの状態を素早く評価することを「診察」と言います。
症状を言葉にしにくい子どもから情報を得るには、小児科医特有の診察方法があります。
「あの診察にはどういう意味があるんだろう」という疑問にお答えします。
検査
採血検査、レントゲン検査、CT検査、MRI検査、心電図検査、エコー検査、尿検査……。
「診察手技」で得た情報を強化し、子どもの状態をもっと詳しく知ることができるのが「検査」です。
検査に関する知識をまとめます。
診断説明
診察して、検査をして、得られた情報を統合することが「診断」です。
そしてその「診断」を子どもやお父さん・お母さんに詳しく伝えるのが「説明」です。
「診断」と「説明」はくっつけて考えるのが私はよいと思います。
正しい「診断」は、正しい「説明」のための前提条件です。
「診断」が間違っていれば、その後の説明がいかに上手であっても、子どもに利益はありません。
そして正しく「診断」できたとしても、正しく「説明」できなければ、お父さん・お母さんは誤解してしまい、結果として親の不安を取り除けなかったり、別の病院を受診して不要な検査・投薬を受けてしまうかもしれません。
正しく診断し、正しく説明することで、小児科医とお父さん・お母さんの情報が共有され、子どもをどうやって支えてあげればいいかを共に考えられるようになります。
説明のときに小児科医が気をつけていることをお伝えします。
投薬治療
お薬手帳を見てください。
いろんな薬が処方されていますよね。
その処方にはどういう意味が込められているのかについて説明します。
もし病気知らずで、お薬をもらったことがないというのであれば、母子手帳を見てください。
いろいろなワクチンを接種していますよね。
予防接種についてもこの項目で書きます。
教育研究
すぐれた医者を育てることもまた、医者の務めです。
また、医学を発展させることも医者の務めです。
よりよい医療を継続するために、小児科医にとって教育的なことや研究的なことをここにまとめます。
倫理法律
医療技術、科学技術が進歩するにつれ、「いのち、って何なんだろう」と根本的な疑問を抱くことがあります。
正しい医療とは何なのかについて考察します。
また、医師法や医療法など、医学を規定する法律についても書きます。
雑記雑感
病気のことばかり考えているのも堅苦しいときがあります。
医療とあまり関係ないことについても時々書きますので、リラックスしながら読んでください。