小児科医になりたいわけではない初期研修医の小児科研修。
兵庫県立柏原病院は、医師不足による医療崩壊を経験した地方基幹病院です。 医師不足を解消すべく、柏原病院が打ち出した施策は教育改革でした。 初期研修医に優れた医学教育を提供することで、初期研修医が集まり、彼らが専攻医・専門…
兵庫県立柏原病院は、医師不足による医療崩壊を経験した地方基幹病院です。 医師不足を解消すべく、柏原病院が打ち出した施策は教育改革でした。 初期研修医に優れた医学教育を提供することで、初期研修医が集まり、彼らが専攻医・専門…
今回は子どものアレルギー性鼻炎のお話です。 小児科医が診ている代表的なアレルギー疾患は次の4つです。 アトピー性皮膚炎 食物アレルギー 気管支喘息 アレルギー性鼻炎 今回は、4のアレルギー性鼻炎に対する治療に、私の中で大…
「宮崎先生も満点で国試合格したわけじゃないんでしょ?」 「8割取りました」 「2割誤診したって胸張られてもな」 フラジャイル1巻 医師が医療系漫画を読むと、あまりに現場と乖離したストーリーに失笑することがあります。 学校…
2018年2月11日、12日に第112回医師国家試験がありました。 以前まで3日間だったのが、今年から2日間の日程になりましたね。 問題数は500問から400問に減ったものの、1日あたりの問題数は多くなりましたから、受験…
テレビをつけるとインフルエンザに関する報道ばかりされていますが、その陰に隠れてRSウイルスによる気管支炎や肺炎の入院もいます。 RSウイルスの典型的な経過はここに書きました。 RSウイルス感染症の基本治療は次の4点です。…
2018年2月3日から4日にかけて、PALSインストラクターとして初めて指導を行いました。 受講生の方々の半分くらいが「PALSプロバイダーマニュアル2015」を持ってきていました。(残りの半分は2010です) PALS…
毎年毎年、浴びるほどインフルエンザを診ています。 自分がインフルエンザにならないのが奇跡です。 これだけたくさんのインフルエンザを診ていていれば、検査をしなくてもインフルエンザかどうか診断できる「熟練した小児科医」になれ…
現在のインフルエンザ診断キットは、A型/B型を別々に判定してくれるということは皆さんご存知だと思います。 ですが、インフルエンザA型とインフルエンザB型に区別することに、どれだけの意味があるのでしょうか。 「Aのほうが熱…
流行性耳下腺炎(ムンプス)は急性の自然に軽快する感染症であり、かつてはよくみられたが、現在はワクチンの普及によって先進国ではまれな疾患である。 ネルソン小児科学 アメリカでは2003年頃まで年間300人未満しか発症しない…
おたふくかぜ。 流行性耳下腺炎ともムンプスウイルス感染症とも呼ばれるこの病気は、1000人に1人の割合で難聴を引き起こします(小児科臨床64: 1057, 2011年)。 おたふくかぜはワクチンによって予防するが可能です…