小児科における胸部レントゲンの価値を再考する。
小児科医の責務の一つに、「子どもの肺炎を見抜く」というものがあります。 これはネルソン小児科学にも記載があります。 臨床医の役割は、肺炎を鑑別することである。 肺炎は細菌性である可能性がより高く、その場合、治療に抗菌薬を…
小児科医の責務の一つに、「子どもの肺炎を見抜く」というものがあります。 これはネルソン小児科学にも記載があります。 臨床医の役割は、肺炎を鑑別することである。 肺炎は細菌性である可能性がより高く、その場合、治療に抗菌薬を…
CRPの価値は医師や施設によって様々です。 私は神戸大学の研修医だったころ、岩田健太郎先生に「CRPはしょせん16点(160円)の検査。ペットボトルジュース1本分の価値しかない」と教わりました。 私が研修した総合診療科(…
2018年4月1日から、ヒトメタニューモウイルスの検査をする前に、レントゲン撮影を必ずしも行わなくていいことになりました。 今回は、ヒトメタニューモウイルス検査における保険適応の変更について書きます。 今までのヒトメタニ…
毎年毎年、浴びるほどインフルエンザを診ています。 自分がインフルエンザにならないのが奇跡です。 これだけたくさんのインフルエンザを診ていていれば、検査をしなくてもインフルエンザかどうか診断できる「熟練した小児科医」になれ…
アメリカ、アラバマ小児病院で、3歳の男の子が食物経口負荷試験中にアナフィラキシーショックで亡くなられました。 このショッキングな事件を受けて、食物経口負荷試験について考えてみます。 死亡事故の概要 経口負荷試験中の死亡事…
日経メディカルのアレルギーセミナーオンライン研修会2017で、「アレルゲン特定の重要性と診断プロセス」という面白い演題が放送されました。 前半はViewアレルギー39の使い方について、後半は花粉-食物アレルギー症候群(P…
学校心電図検査で、QT延長症候群が疑われ、病院を受診する子どもは時々います。 病院でまず何をすべきかについては、この記事に書きました。 学校の心電図では、機械の自動計測でQT時間を求めています。 QT延長症候群を診断する…
お子さんが頭を打ったらどうします? 「どういう打ち方をしたかによりますよ」 多くのお父さん・お母さんはこう答えるでしょう。 子どもが、その弟(もしくは妹)にプラスティック製のおもちゃで頭をポカリと叩かれるという場面は、子…
小児科医の技術の一つに「子どもの採血(血の検査)」があります。 生まれたばかりの新生児であっても、生後6か月頃の肉付きのいい乳児であっても、3歳頃で力が強くじっとできない幼児であっても、小児科医は状況に合わせた採血をしま…
2016年11月に、百日咳LAMP検査が保険診療で可能になりました。 それに伴って、小児呼吸器感染症ガイドライン2017で、百日咳の診断方法が変更されました。 今回は百日咳診断の変更点と、それによって臨床の現場がどう変わ…